2024.10.31

ロレックスのリューズには種類がある?リューズの締め方や巻き方、交換の可否についても紹介

ロレックスのリューズには種類がある

高級腕時計ブランドの一つであるロレックスは品質が高いことでも知られており、すべてのパーツが高度な技術力のもとで作られています。本記事では、ロレックスのリューズの種類や操作方法、パーツ交換の可否などについて紹介します。リューズに関するトラブルや対処法についても解説するので、あわせてチェックしてみましょう。

腕時計のリューズとは?

腕時計のリューズとは

リューズとは腕時計の側面に取り付けられているつまみのようなパーツのことで、漢字では「竜頭」と表記されます。レフティモデルを除けば3時位置に取り付けられていることが一般的ですが、サイズの大きい腕時計の場合、リューズが手首に当たらないように9時位置に設置されることもあります。腕時計を日常的に着用するうえで触れる機会の多いリューズですが、非常にデリケートで劣化しやすいため取り扱いには注意が必要です。

腕時計のリューズの役割は?

腕時計のリューズの役割は大きく分けて2つあります。

まず1つ目の役割は腕時計のゼンマイを巻き上げることです。機械式腕時計は巻き上げられたゼンマイが元に戻ろうとする力が動力であり、リューズはこのゼンマイを巻き上げるのに欠かせないパーツのひとつと言えます。そして、2つ目の役割は時計に表示される日付や時刻の調整を行うことです。リューズを引き出して回すことで内部の歯車が動き、日付や時刻が調整できるようになっています。

腕時計のリューズは「ねじ込み式」と「引き出し式」の2パターン

腕時計のリューズには「ねじ込み式」「引き出し式」があります。現行の腕時計の多くは「引き出し式」が採用されていますが、ロレックスでは「ねじ込み式」がスタンダードです。両者の仕組みに大きな違いはありませんが、取り扱い方法などで異なる点がいくつかあります。

ねじ込み式:ロレックスで幅広く採用されており、防水性や気密性が高い

「ねじ込み式」はケース側がめねじ、リューズ側がおねじとなっているため、ロックを解除する際にねじを回す必要があります。リューズをねじ込むことによって水やほこりの侵入を防ぐことができるため、防水性や気密性が高いのが特徴です。

引き出し式:現行の腕時計の多くで採用されているタイプで、操作が簡単

現在販売されている腕時計のほとんどで「引き出し式」が採用されており、指でリューズをつまんで引き出すように操作します。シンプルな操作性で日付や時刻の調整が簡単にできるようになっています。

ロレックスのリューズにある刻印の種類と意味は?

ロレックスのリューズにある刻印の種類と意味は

ロレックスのリューズにはブランドを表す王冠マークが刻印されており、その下に「・」や「ー」などのマークが刻印されたものもあります。この刻印は単なるデザインではなく、素材やリューズのタイプなどを表すためのもので、刻印を見ればその時計の特徴が分かるようになっています。

「ー」:ステンレス製や金無垢を意味し、ロレックスの数多くのモデルで見られる

「ー」はケースやリューズの素材にステンレススチールゴールドが使用されていることを表しています。ステンレススチールは腕時計の素材のなかでは最もスタンダードで、「エクスプローラー」「コスモグラフデイトナ」「GMTマスター」などのリューズでよく見られます。

「・」:ケースとリューズがプラチナ製であることを示し、ホワイトゴールドと区別する際にも役立つ

「・」は、ケースやリューズの素材にプラチナが使用されていることを意味しており、ロレックスで使用されるプラチナは他の金属の含有量が低く純度が高いという特徴があります。「デイトジャスト」や「デイデイト」などのプラチナモデルで見かけることの多い刻印です。

「・・」:ツインロック式を表し、金無垢(特にホワイトゴールド製)であることも意味している

「・・」はケースやリューズにゴールド(おもにホワイトゴールド)が使用されていることを意味するだけでなく、ツインロック式リューズであることも示しています。ツインロック式リューズとは、防水パッキンを2つ使用することによって防水性や気密性をさらに高めたリューズのことです。プラチナ製とホワイトゴールド製は見た目が似ているため、刻印を見れば簡単に見分けることができるでしょう。

「・・・」:防水性能の高いトリプロック式を表しており、ダイバーズモデルで幅広く採用

「・・・」はトリプロック式リューズが採用されていることを表しています。トリプロック式リューズとは防水パッキンが3つ使用されているリューズのことで、ツインロック式リューズよりも防水性と気密性がアップしているのが特徴です。高度な防水性が求められるダイバーズウォッチに採用されていることが多く、「サブマリーナ」や「ヨットマスター」などのモデルを中心によく見られます。

「+」「BREVET」「ROLEX OYSTER」:アンティークロレックスで多く見られる刻印

アンティークロレックスのなかには、リューズ部分に「ー」や「・」ではなく、その他の記号や文字が刻印されているものもあります。例えば、スイスの国旗を表しているとされる「+」や特許を意味する「BREVET」、モデル名を表す「ROLEX OYSTER」などが挙げられます。

また、リューズに記号や文字の刻印がなくロレックスの王冠のみが刻印されているアンティークロレックスも存在します。現行モデルでそのような刻印は見られないため、中古市場において価値が再評価されている個体もあります。

ロレックスのリューズの操作方法は?

ロレックスのリューズの操作方法は

リューズの回転方向や回転数など、ロレックスのリューズの操作方法について紹介します。なお、腕時計によって操作方法が異なる可能性があるため、参考程度に確認するようにしましょう。

リューズの開放と締め方(戻し方)

「ねじ込み式」はリューズ自体がねじ込まれてロックがかかった状態になっているため、まずリューズを手前側にゆっくり回して開放するようにしましょう。閉める時はリューズを押し込みながら奥側に回せば完了です。

ゼンマイの巻き方

一般的なゼンマイの巻き方については以下の通りです。

  • 1.リューズを開放状態にする
  • 2.リューズを奥方向に1回転させる
  • 3.リューズを手前方向に1回転させる
  • 4.2〜3の手順を30回ほど繰り返す
  • 5.リューズを元の位置にねじ込んで閉める
  •  

    時間の合わせ方

    時間を合わせる際は、以下のような手順で操作するのが一般的です。

  • 1.リューズを開放状態にする
  • 2.開放状態でリューズを軽く引っ張り、一段階引き出す(※デイトモデルの場合は二段階引き出す)
  • 3.針が時計回りになるようにリューズを回す
  • 4.正しい時刻に調整する
  • 5.リューズを元の位置にねじ込んで閉める
  •  

    日付(カレンダー)の合わせ方

    日付表示機能のあるモデルの場合は、以下のような手順で日付を調整できます。

  • 1.リューズを開放状態にする
  • 2.開放状態でリューズを軽く引っ張り、二段階引き出す
  • 3.リューズを奥方向に回す
  • 4.正しい日付に調整する
  • 5.リューズを元の位置にねじ込んで閉める
  •  

    午後8時~午前4時の日付変更禁止時間に注意!

    ロレックスを含む多くの機械式時計では、午後8時~午前4時までが日付変更禁止時間となっています。この時間帯にリューズを操作してしまうと、カレンダー送り爪と呼ばれる部品がカレンダーディスクに噛み合って破損してしまう可能性があります。日付変更禁止時間帯に誤って操作してしまった場合は、まず動作状況を確認するようにしましょう。正常に動作していれば問題ありませんが、日付が正確に変更されなかったりリューズを回す際に異常な抵抗を感じたりする場合には、ロレックスの正規販売店やサービスセンターで早めに相談するのがベストです。

    ロレックスのリューズに関するトラブルと対処法

    ロレックスのリューズに関するトラブルと対処法

    リューズは非常に繊細なパーツであり、長く使用していると何かしらの異常が発生することもあります。ここでは、リューズに関するトラブルとその対処法について紹介します。

    リューズが回りにくい(回らない)場合は、汚れや錆びが原因の可能性も

    リューズが回らなくなったり回りにくくなったりした際は、湿気や水分によって発生した錆や汚れが原因となっている可能性があります。そのため、錆びや汚れが発生しないように、日頃からリューズとケースの間をこまめに掃除するようにしましょう。また、定期的にリューズを開閉して適度に回してあげることも有効です。

    リューズが空回りする場合には、早めの修理がベスト

    リューズを回したときに空回りしているような感覚がある場合は、パーツが経年劣化して破損もしくは消耗が進んでいるかもしれません。空回りはリューズ以外のパーツが原因となっている可能性も否定できないため、なるべく早めに修理を依頼するようにしましょう。

    リューズが抜けた場合は、無理に押し込まずに修理を依頼する

    時刻や日付などを調整する際、潤滑油の不足やネジの緩みなどによってリューズが時計本体から抜けてしまうことがあります。抜けてしまったリューズを無理やり押し込めば、ほかのパーツの故障を誘発する可能性もあるため、自分で対処しようとせずに修理を依頼するのが理想的です。

    リューズの潤滑油が切れている場合には、オーバーホールで定期的に補充する

    オーバーホールによって洗浄と潤滑油の補充を行っておけば、あらゆるトラブルを事前に回避できるようになります。リューズの潤滑油切れを防ぐためにも、定期的にオーバーホールを行って良好なコンディションを保ち続けることが大切です。

    ロレックスのリューズ交換は可能?

    ロレックスのリューズに何かしらの異常が生じたときは、リューズを新しいものに交換することができます。リューズを交換する際の費用は、新しいパーツ代とオーバーホール代で5万円から10万円ほどが相場となっています。リューズの交換はロレックスの正規販売店やサービスセンターに依頼するようにしましょう。

    ロレックスのリューズには様々な種類があり、交換も可能

    ロレックスの重要なパーツのひとつであるリューズにはいくつか種類があり、モデルの素材や特徴を刻印の種類から判別することができます。アンティークロレックスのなかには、現行モデルでは見られないレアな刻印を持つ個体もあり、高値で取引されることも少なくありません。リューズは日常的によく触れる部分であるため、長期的に使用しているとどうしても劣化してしまいます。リューズに何かしらの異常があらわれた場合は、できるだけ早めに修理を依頼することが大切です。

    中古ブランドショップのALLU(アリュー)ではロレックスの人気モデルを豊富に取り扱っており、状態の良いアンティークロレックスが入荷することもあります。オンラインショップで気になった商品を店頭に取り寄せてコンディションを確かめることもできるため、ロレックスをお探しの場合にはぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。

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