2024.10.17

ロレックスのオイスターケースとは?その魅力や歴史、ケース交換について紹介

ロレックスのオイスターケース

ロレックスの三大発明のひとつであるオイスターケースは、完全防水の腕時計を実現するためには欠かせないケースです。オイスターケースにはロレックス独自の技術がいくつも反映されており、今なお進化し続けています。本記事では、ロレックスのオイスターケースの魅力や歴史、ケース交換について紹介します。

ロレックスのオイスターケースとは?

ロレックスのオイスターケースとは

ロレックスの腕時計で採用されているオイスターケースとは、耐久性と防水性に優れた腕時計用ケースのことです。オイスターケースという名前には牡蠣の殻のように頑丈で水も通さないという意味が込められていると言われています。また、オイスターケースは金属の塊をくりぬいて作っているためつなぎ目がなく、高い密閉性を実現していることも大きな特徴です。

ロレックスのオイスターケースの歴史

オイスターケースは腕時計の防水性能を高めることを目的として開発され、1926年にロレックスから発表されました。当時の腕時計はアクセサリー感覚で身につけられることが一般的で、実用的な防水時計は主流ではありませんでした。また、当時の腕時計のケースにはつなぎ目が多く、つなぎ目から水やホコリが侵入することで故障しやすくなるという課題もありました。このような課題を克服するため、ロレックスはイギリスのオイスター社が開発を始めていたねじ込み式の裏蓋とリューズに注目し、オイスター社を傘下に加えることでオイスターケースの開発に成功します。

しかし、ユーザーがリューズのねじ込みを忘れ、そこから水が侵入して故障してしまうという新たな課題が生まれました。ロレックスはこのような事態が起こらないよう、世界初の自動巻きゼンマイであるパーペチュアルを開発します。このパーペチュアルもロレックスの三大発明のひとつであり、パーペチュアルとオイスターケースの組み合わせによって完全防水の腕時計が誕生しました。

ロレックスのオイスターケースの魅力

ロレックスのオイスターケースの魅力

ロレックスのオイスターケースは防水・防塵性に優れており、劣化しにくいという特徴があります。さらに、形状や素材のバリエーションが豊富なことも魅力のひとつです。ここでは、ロレックスのオイスターケースの魅力について詳しく紹介します。

防水性や気密性が高く、水やホコリが侵入しにくい

ロレックスのオイスターケースは防水性や気密性が非常に高く、水やホコリが侵入しにくくなっています。当時の腕時計のケースは複数のパーツを組み合わせたものが主流であり、つなぎ目が多かったため、そこから水やホコリが侵入して故障の原因にもなっていました。しかし、ロレックスのオイスターケースは金属の塊をくりぬくことでつなぎ目をなくし、ねじ込み式の裏蓋とリューズを採用することで、当時としては最高クラスの防水性と気密性を実現しました。現在もオイスターケースは進化を続けており、水深100mまで耐えることができるモデルも登場しています。

防塵性にも優れており、劣化や故障が起こりにくい

ロレックスのオイスターケースは防塵性にも優れており、ゴミやホコリなどの侵入による故障が起こりにくいため、長期にわたって愛用することができます。腕時計のケースにつなぎ目があると細かい異物が侵入しやすく、劣化や故障の原因にもなりかねません。しかし、ロレックスのオイスターケースはつなぎ目をなくした設計であるため、ムーブメントなどの内部パーツを異物から守ってくれます。

モノブロックミドルケースを採用することで耐久性と防水性がさらにアップ

ロレックスのオイスターケースは今なお進化し続けており、近年では「モノブロックミドルケース」を採用するようになっています。ムーブメントを直接固定することでインナーケースを省いた「モノブロックミドルケース」は部品がより少なく、異物が侵入してしまう可能性のある隙間を徹底して排除しています。この構造によって従来のオイスターケースよりも防水性や防塵性がさらに向上しました。

形状や素材などのバリエーションが豊富で、好みに合わせて選びやすい

ロレックスのオイスターケースは形状や素材、サイズなどのバリエーションが豊富なため、自分好みのデザインを見つけやすくなっています。オイスターケースはその優れた防水性や密閉性から実用面が注目されがちですが、デザイン面においても非常に高い評価を得ています。

ロレックスのオイスターケースに搭載された機能や技術

ロレックスのオイスターケースに搭載された機能や技術

ロレックスのオイスターケースは画期的な機能をいくつも追加しながらこれまで進化してきました。ここでは、ロレックスのオイスターケースに搭載された機能や技術について紹介します。

トリプロックリューズ:潜水艦と同程度の密閉性・防水性を実現し、業界トップクラスの防水性を確保

1970年に新たに発表された「トリプロックリューズ」は、オイスターケースの防水性を安定して維持するために開発されました。三重構造のパッキンで構成されており、チューブ部分に2つ、リューズ部分に1つのパッキンを使用することで潜水艦と同程度の密閉性・防水性が実現しました。この「トリプロックリューズ」は主に「サブマリーナ」などのダイバーズウォッチで広く採用されており、リューズ部分にはドットが3個ついています。

ヘリウムエスケープバルブ:減圧段階で圧力を逃し、より水深の深い場所まで行くことができる

1967年にロレックスが特許を取得した「ヘリウムエスケープバブル」は、腕時計ケース内にかかった圧力を外部へ逃す機能です。この「ヘリウムエスケープバブル」が発表される以前、ダイバーが「サブマリーナ Ref.5513」を着用して飽和潜水を行った際、浮上時に時計への圧力が大きくなったことでガラスが破損してしまいました。この事案をきっかけに「ヘリウムエスケープバブル」が開発され、水深が深い場所でダイバーがロレックスを使用しても破裂することなく使用できるようになりました。

セラクロムベゼルインサート:耐傷性・研磨性に優れ、紫外線によるベゼル焼けも防いでくれる

ロレックスがオイスターケースを開発する過程で、ベゼル部分も衝撃や傷、腐食を受けやすいということが露呈しました。そこでロレックスは、耐食性が高いセラミックスを使用した「セラクロムベゼルインサート」を開発し、ベゼルの耐傷性・研磨性を高めて紫外線焼けを防止することにも成功しました。

ロレックスのオイスターケースを交換する頻度とタイミングは?

ロレックスのオイスターケースは耐久性・防水性に優れたケースですが、長く愛用していると経年劣化してしまうため、定期的にメンテナンスを実施するのが理想的です。ここでは、ロレックスのオイスターケースを交換する頻度とタイミングについて紹介します。

オイスターケースは頑丈なため、頻繁に交換する必要はない

ロレックスのオイスターケースは耐久性が高いため、ほかの腕時計のように頻繁にケースを交換する必要はありません。日常的に着用していると腕時計をぶつけてしまったり、落としてしまったりすることも考えられますが、着用するうえでどうしても避けられない小さな衝撃では壊れにくくなっています。さらに、オイスターケースは研磨もしやすくなっているので、小さな傷であれば研磨をすることで気にならなくなるでしょう。

経年劣化により防水性が劣ってしまうため、水中での使用が多い場合には定期的な交換を

経年劣化によってリューズのガスケット部分がすり減っていると水が侵入してしまう可能性があるため、ロレックスを頻繁に水中で使う場合はオイスターケースを定期的に交換して防水性を維持する必要があります。さらに、ダイバーズウォッチなど深海で使用することを目的としたモデルの場合も、高い防水性をキープするためにケースを定期的に交換しておくのがベストです。

オイスターケースの交換はサービスセンターに依頼するのが無難

ロレックスのオイスターケースを交換する際は、サービスセンターに依頼するようにしましょう。ロレックスは製造時にシリアルナンバーが本体に刻まれるため、オイスターケースをサービスセンター以外で交換してしまうと製造時のシリアルナンバーと一致しなくなります。そうなるとその時計は改造品とみなされてしまい、今後正規販売店やサービスセンターで修理やオーバーホールを受け付けてもらえなくなります。このような事態を避けるためにもロレックスのオイスターケースを交換する際は、サービスセンターに依頼するのが安心です。

ロレックスのオイスターケースは防水性と耐久性が高く、独自の技術を数多く採用

防水腕時計に欠かせないロレックスのオイスターケースは耐久性に優れており、パーペチュアルなどの独自の技術と組み合わせることでさらに優れた防水性能を発揮できるようになりました。また、形状や素材、サイズなどのバリエーションも豊富で、機能性とデザイン性を両立した魅力的なケースとして現在も進化し続けています。

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