ロレックスのG番の希少価値は?G番以外の希少品番についても紹介
ロレックスは個体ごとにシリアルナンバーが刻まれていますが、1987年ごろから2010年ごろに製造された個体のシリアルナンバーは先頭にアルファベットが付いていました。特に最終品番であるG番は製造されていた期間が非常に短く、希少価値が高くなっている個体も存在します。本記事では、ロレックスのG番の希少価値やG番以外の希少品番について詳しく解説します。
ロレックスのG番とは?
ロレックスには個体ごとに異なるシリアルナンバーがあり、文字盤の6時位置やケースの側面に刻印されています。2010年ごろまではその番号の羅列に規則性があったため、シリアルナンバーをみればおおよその製造年代が推測できました。しかし、2010年ごろにランダムシリアルが採用されてからは年代を推測することが難しくなりました。
ランダムシリアルが採用され始める2010年ごろまではシリアルナンバーの頭にアルファベットが付いていました。そして、そのなかで「G」が数字の先頭にある個体はまとめてG番と呼ばれており、このG番を最後に数字とアルファベットが不規則に並んだランダムシリアルに移行していきました。G番は製造時期が短期間であったために他の年代と比べて数が少なく、中古市場で高値で取り引きされている個体もあります。
シリアルナンバーを確認するには
2010年以降に製造されたモデルは文字盤の6時位置の見返り部分にシリアルナンバーが刻印されているため、簡単に確認することが可能です。一方、2010年以前に製造されたモデルでは、ケース側面の6時位置にシリアルナンバーが刻印されています。ブレスレットで隠れる箇所に刻印されているため、確認するにはブレスレットを一度外さなければなりません。
シリアルナンバーから製造年代が推測できる
1927年から1987年前半のシリアルナンバーは数字のみが刻まれているのが特徴です。1987年から2010年ごろまでは、アルファベットと6桁数字のシリアルナンバーとなっています。2010年以降の個体はランダムシリアルとなったため、ギャランティーカード(保証書)からしか製造年代を推測できなくなりました。
シリアルナンバーによって価値が変わることも
同じ型番のモデルであってもシリアルナンバーによって価値が変わることがあり、希少価値も異なります。生産が終了する間際に製造された個体のシリアルナンバーは最終品番と呼ばれており、その希少性によって高値で取り引きされることも珍しくありません。新作モデルの発表によって生産終了モデルの価格が上昇するケースもあるため、中古ロレックスの購入を検討している方は最終品番に注目して探してみても良いでしょう。
ロレックスのG番以外のアルファベットと製造年代
シリアルナンバーの先頭にアルファベットがあったのは1987年ごろから2010年ごろまでであり、アルファベットによっておおよその製造年代を推測することができます。アルファベットごとのおおよその製造年代は以下の通りです。
R番:1987年~1988年
L番:1989年~1990年
E番:1990年~1991年
X番、N番:1991年
C番:1992年
S番:1993年
W番:1994年~1995年
T番:1996年
U番:1997年
A番:1998年~1999年
P番:2000年
K番:2001年
Y番:2002年
F番:2003年~2004年
Z番:2006年
M番:2007年~2008年
V番:2009年
G番:2009年~2010年(2013年の個体も確認されている)
※この製造年代はあくまでおおよその推測であり、ロレックスが公式に発表しているものではありません。
ロレックスのG番は希少価値が高い?
ランダムシリアルになる直前に製造されたG番は、モデルによっても異なりますがほかの年代の品番よりも全体的に生産数が少なく、希少価値が高くなりやすいと言われています。ただし、G番が確認されていない個体はそれ以外のアルファベットが最終品番となっているため、G番のすべてが希少というわけではありません。つまり、G番の希少価値が高いというよりは、最終品番のなかには希少価値の高い個体があると考えたほうが良いかもしれません。
ロレックスのG番のなかで特に希少価値が高い個体は?
ロレックスには多くのモデルがありますが、すべてにG番が確認されているわけではありません。ここからは、ロレックスのG番のなかで特に希少価値が高い個体を紹介します。
ロレックス エクスプローラーⅠ Ref.114270
「Ref.14270」のデザインを踏襲しつつ、ムーブメントにはダブルブリッジ式の「Cal.3130」が採用され、夜光塗料はスーパールミノバに変更されています。最終品番はG番およびランダム番となっており、製造数が少なく入手困難な個体として評価されています。
ロレックス エクスプローラーⅡ Ref.16570
1991年から約20年間製造されたロングセラーモデルです。前作の「Ref.16550」から見た目の変化はほぼありませんが、ベゼルの数字がわずかに細くなっており、ムーブメントは「Cal.3085」から「Cal.3185」に変更されています。最終品番はランダム番ですが、G番とランダム番ともに希少性が高くなっています。
ロレックス サブマリーナ デイト Ref.16610LV
「サブマリーナ」の生誕50周年を記念して作られたモデルで、グリーンのベゼルを採用していることから「グリーンサブ」という愛称があります。「グリーンサブ」はコレクターから今なお根強い人気があり、最終品番であるランダム番とG番は特に高値で取り引きされています。
ロレックスのG番以外で希少価値が高い個体は?
これまで紹介してきたようにロレックスの最終品番はG番だけではなく、そのほかにも希少価値のある個体が確認されています。ここからは、G番以外で希少価値が高い個体をご紹介します。
ロレックス エクスプローラーⅠ Ref.1016 【R番、L番、E番】
1990年頃まで生産されていた「Ref.1016」は30年にわたるロングセラーモデルです。この「Ref.1016」によって「エクスプローラーⅠ」の基本デザインが確立されたと言われており、生産時期やムーブメントの違いによって初期・前期・後期に分けられているのが特徴です。最終品番のL番とそのひとつ前のR番は流通量が限られており、高値で取り引きされることも少なくありません。さらに、これまで存在が確認されていなかったE番が近年見つかっており、さらなる価値の上昇が期待できます。
ロレックス サブマリーナ Ref.5513【E番】
生産期間が30年に及んだロングセラーモデルである「Ref.5513」は文字盤やムーブメントに様々なバリエーションがあり、映画「007」でボンドウォッチとして登場したことでも話題になりました。L番が最終品番だとされていましたが、より希少価値のあるE番が近年になって確認されています。
ロレックス シードゥエラー Ref.16600【V番】
1989年に発売された「Ref.16600」には「Cal.3135」が搭載され、1,220mの防水性能を維持しながら精度が大きくアップデートされました。「Ref.16600」は1990年から2008年まで長期間にわたり製造され、「シードゥエラー」の中でも非常に人気が高いモデルです。最終品番であるV番は生産が終了するまでルーレット刻印が入っておらず、そのような特徴もコレクターを惹きつける魅力のひとつとなっています。
ロレックス GMTマスターⅡ Ref.16710【M番】
短針を単独で操作できる「Ref.16710」は、ベゼルとの組み合わせにより3か国の時刻を把握することができます。レッドとブルー、レッドとブラックのベゼルがあり、現行の「Ref.116710」と比べて華やかなカラーリングが特徴です。最終品番のM番は市場への流通量が非常に少なく、ファンが多いことで知られています。
ロレックスのG番には希少個体もあるが、最終品番であるかどうかが重要
アルファベットでシリアルナンバーが管理されていた時期の最終品番は流通量が少ない傾向にあり、中古市場において高値で取り引きされている個体も存在します。G番の存在が確認されていない個体においては、ほかのアルファベットの最終品番のほうが希少価値が高く、G番だからと言ってすべてが希少というわけではありません。同じモデルであってもシリアルナンバーが異なれば価値も変わってくるため、中古ロレックスを購入する際はシリアルナンバーに注目して選んでみるのも良いかもしれません。
中古ブランドショップのALLU(アリュー)ではロレックスの人気モデルを数多く取り扱っており、生産終了となったモデルが入荷することもあります。オンラインショップで見つけた商品を実店舗に取り寄せて実物を確認してから購入することもできるため、中古ロレックスをお探しの場合はぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。