2024.09.19

ロレックスのベゼルの種類を紹介!ベゼルの交換や修理についても解説

ロレックスのベゼルの種類を紹介

世界でも有数の高級腕時計ブランドであるロレックス。ロレックスの腕時計は独自の高い技術によって精巧に作られており、パーツへのこだわりが随所に感じられます。本記事ではそのパーツのひとつであるベゼルに着目して、ベゼルの種類や名称などについて紹介します。ベゼルを交換する際の注意点やポイントなども合わせてチェックしてみましょう。

腕時計のベゼルとは?

腕時計のベゼルとは

ベゼルという単語にはもともと「枠組み」といった意味があるようですが、腕時計のベゼルとは風防と呼ばれるガラス部分の周りをぐるっと囲んだリング状のパーツのことを指します。ゴミやホコリから文字盤や時計の内部を守るという大切な役割があると同時に、腕時計のデザインにも大きく影響する重要なパーツのひとつです。ロレックスはこのベゼルにも独自のこだわりを持っており、バリエーションや素材が豊富にラインナップされています。

ロレックスのベゼルの種類は?それぞれの名称を紹介

ロレックスのベゼルは種類が豊富で、大きく2パターンに分けられます。1つ目はポリッシュドベセルのようにデザイン性を重視したもの、2つ目は回転ベゼルのように機能性に特化したものです。ここからは、ロレックスで採用されているベゼルの種類とその特徴について詳しく紹介します。

ポリッシュドベゼル:ロレックスの代表的なベゼルで、スムースベゼルとも呼ばれる

ポリッシュドベゼル

ロレックスのベゼルの中で最もスタンダードなベゼルで、長年にわたって多くのモデルで採用されてきました。丁寧に研磨することによって鏡面に仕上げられており、シンプルなデザインでありながら全体的にすっきりとした印象を与えてくれるのが特徴です。年齢や性別、着用シーンなどを問わずに選びやすいベゼルとなっています。

フルーテッドベゼル:ゴールドとプラチナのみが使用され、ギザギザにカットされた山型が特徴

フルーテッドベゼル

フルーテッドとは「縦縞」を意味しており、その名の通り、離れたところから見ると縦縞のように見えるデザインです。しかし実際には縦縞の模様が入っているわけではなく、ギザギザにカットされた山型のような形状となっており、光の反射によってキラキラとした輝きが楽しめます。ゴールドとプラチナでしか作られないラグジュアリーなベゼルで、「デイトジャスト」や「デイデイト」などのドレスモデルで採用されています。

フルーテッドベゼルによく似たピラミッドベゼルもある

フルーテッドベゼルと同じように山型のカットが入っているものとして、ピラミッドベゼルというものも存在します。フルーテッドベゼルのようなギザギザとした山型ではなく、ピラミッドのような山型がきれいに整列しているのが特徴です。

エンジンターンドベゼル:航空機のエンジンをモチーフとしたデザインで、2010年以前のモデルで採用

エンジンターンドベゼル

エンジンターンドベゼルはフルーテッドベゼルの前身とされるベゼルで、2010年以前の旧型モデルにしか見られません。フルーテッドベゼルと同じく縦縞に見えますが、航空機のエンジンが回転している様子を表現したということでエンジンターンドベゼルと名付けられました。フルーテッドベゼルはゴールド素材とプラチナ素材でしか採用されていませんが、このベゼルはステンレス素材が中心となっています。

凸凹が5分間隔に入ったファインリーエンジンターンドベゼルも

エンジンターンドベゼルをさらに発展させたファインリーエンジンターンドベゼルでは、凸凹が5分間隔に配置されており、よりスタイリッシュでクールな印象に仕上がっています。現行モデルでは採用されておらず、旧型の「エアキング」や「オイスターパーペチュアル」などで見られるベゼルです。

バーク仕上げベゼル:樹皮をイメージした彫刻が施されており、デイトジャストとデイデイトのみ採用

バーク仕上げベゼル

「バーク」とは樹皮を意味しており、樹皮のような不規則な模様がデザインされたベゼルです。1990年前半ごろに発売された「デイデイト」や「デイトジャスト」の一部個体でしか採用されておらず、現行モデルでは見られない希少なベゼルのひとつとなっています。バーク仕上げベゼルが採用された個体は、ブレスレットのセンター駒もバーク仕上げとなっていることが多いようです。

回転ベゼル:逆回転防止と双方向回転の2種類があり、経過時間を把握するのに便利

回転ベゼル

回転ベゼルには「逆回転防止ベゼル」「双方向回転ベゼル」の2種類があります。逆回転防止ベゼルはもともと「サブマリーナ」などのダイバーズウォッチ専用のベゼルとして開発されたもので、ボンベの持続時間を把握するのに役立つ目盛りが付いています。この機能を使用する際にベゼルが動いてしまうと正しい持続時間が分からなくなってしまうため、逆回転防止機能が搭載されています。一方、「GMTマスター」に採用されている双方向回転ベゼルは誤って逆方向に動いてしまっても特に支障はなく、実用性を重視して双方向に動くように設計されています。

タキメーターベゼル:コスモグラフデイトナにしか搭載されておらず、時速の測定に使える

タキメーターベゼル

タキメーターベゼルは、秒針とタキメーターを使用することでおおよその時速を計測することができます。タキメーターベゼルはクロノグラフにのみ搭載されているため、ロレックスでは「コスモグラフデイトナ」にしか搭載されていない珍しいベゼルです。メカニカルなデザインが印象的ですが、都会的でスタイリッシュな雰囲気も持ち合わせているため、カジュアルな装いにもマッチしやすくなっています。

宝飾ベゼル:ダイヤモンドなどが配置されたハイクラスモデル限定のベゼル

宝飾ベゼル

ハイクラスモデルでしか見られない宝飾ベゼルは、ダイヤモンドを使用しているものがスタンダードですが、ルビーやサファイアなどが使用されたものもあります。宝飾がセットされたベゼルは美しい輝きを放ち、エレガントでラグジュアリーな雰囲気を纏っています。腕時計としてはもちろん宝飾品やアクセサリーとしての価値も高く、パーティーなどの特別なシーンで腕元を華やかに彩ってくれるでしょう。

ロレックスのベゼル交換や修理は正規店に依頼するのがベスト

ロレックスのベゼル交換

ロレックスを所有している方のなかには、ベゼルの傷や劣化が気になるという方もいるかもしれません。ここでは、ベゼルの交換や修理を検討した方がいいケースや交換にかかる費用の相場などについて解説します。

ベゼルの動作不良や変色がひどい場合には、交換や修理が必要になる可能性が高い

ベゼルが劣化すると機能性や耐久性が下がるのはもちろん、色褪せて変色することで見た目も悪くなってしまいます。ベゼルが回らない、回りにくいという場合には交換や修理を検討したほうが良いかもしれません。状態によっては、ベゼルを交換せずに修理やオーバーホールで解決することもあります。一方、ベゼルの退色や破損などで見た目が悪くなってしまった場合には、新しいベゼルに交換するのがベストです。

ベゼルの交換費用はモデルやコンディションによって異なる

正規店でベゼル交換を依頼する場合は、基本技術料に加えてベゼルの交換工賃と部品代が必要となります。基本技術料とは分解や洗浄などを行うオーバーホールと腕時計内部の点検を含めた料金のことで、製造年やモデルによって差はありますが費用はおよそ5万円〜10万円と言われています。ベゼルの交換工賃と部品代もモデルによって変動し、5万円〜25万円程度と幅広くなっています。ベゼルを交換する際には、これらを合計した10万円〜35万円が必要になると認識しておくといいでしょう。

ベゼルの交換にかかる期間は1か月程度が目安だが、それ以上かかる場合も

正規店に依頼した場合、ベゼルの交換には約1か月ほどかかると言われています。しかし、世界的に人気のあるロレックスの部品は供給不足の状態であることも多く、交換に必要な部品がすぐに手に入らない場合もあります。その場合、1か月以上の期間がかかってしまうことも珍しくないようです。

オーバーホールを怠っている場合や純正以外のパーツでカスタムしている場合は要注意

正規店で修理や交換を行う場合、いくつかの審査基準が設けられています。定期的にオーバーホールを受けていない場合や純正ではないパーツで改造されている場合などは、ベゼルの交換や修理を断られる可能性があります。また、腕時計自体が本物のロレックスでなかった場合もベゼルの交換や修理を受け付けてもらえないでしょう。

ロレックスのベゼルを自分で交換する際のポイントや注意点

ロレックスのベゼルを自分で交換す

正規店にベゼル交換を依頼するとどうしても費用がかさんでしまうため、自分で交換したいと思う方もいるかもしれません。ベゼルを自分で交換することは可能ですが、特定の道具や部品を事前に揃えておかなければならず、傷がついてしまうリスクもあります。ここでは、ベゼルを自分で交換する際のポイントや注意点について紹介します。

交換用のベゼルと「こじ開け」という道具が必要

ベゼルの交換にまず必要になるのが交換用のベゼル「こじ開け」といわれる道具です。ベゼルとケースの間に「こじ開け」を差し込んで、ベゼルを持ち上げるようにするとベゼルを外すことができます。

交換するベゼルはロレックスの純正品を選んでおくと安心

自分で交換用のベゼルを用意する際は、できるだけロレックスの純正品を選ぶようにしましょう。先ほども紹介しましたが、純正品以外のものでカスタムされた個体は正規店での修理やオーバーホールの対象外となってしまう可能性が高いです。今後安心してベゼル交換やオーバーホールを依頼できるように、純正のベゼルを使って交換しておくのが無難です。

風防や金属面に傷がつかないよう慎重に作業する

ベゼルを自分で交換する際に最も注意しなければならないのは、腕時計本体に傷がつかないようにすることです。こじ開けは金属製なので、力が入ってしまうと誤って腕時計本体を傷つけてしまうことがあります。事前にこじ開けの先端をセロハンテープなどで保護しておき、傷が付いてしまうリスクを最小限に抑えておくのがおすすめです。

ロレックスのベゼルには様々な種類があり、交換することも可能

ロレックスの重要なパーツのひとつであるベゼルには様々な種類があり、一部の個体でしか見られない貴重なものもあります。破損や変色が気になる場合には交換することもできるため、ロレックスの正規店で具体的な交換費用や期間などについて相談してみると良いでしょう。

中古ブランドショップのALLU(アリュー)ではロレックスを豊富に取り扱っており、個性的なベゼルを持つ個体が入荷されることもあります。オンラインショップで見つけた商品を実店舗に取り寄せて現物を確認することもできるため、ロレックスの腕時計に興味がある方はぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。

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