ロレックスの赤シードとは?シードゥエラーの歴史や初代「Ref.1665」の魅力を紹介
ロレックスの人気モデルのひとつである「シードゥエラー」ですが、「赤シード」と呼ばれる個体があるのをご存じでしょうか。「赤シード」とは文字盤にあるロゴの表記が赤い個体で、初代モデル「Ref.1665」の「赤シード」が特に希少性が高いとされています。本記事では「赤シード」の特徴や魅力、「シードゥエラー」の歴史について詳しく紹介します。
ロレックスの赤シードとは?
「赤シード」は「シードゥエラー」の中でも特に人気が高く、希少価値のあるモデルです。ここでは「赤シード」の特徴や魅力、歴史について紹介します。
初代シードゥエラー「Ref.1665」のなかで、ロゴの表記が赤い個体
初代モデル「シードゥエラー Ref.1665」の中でも、特に注目されているのが「赤シード」と呼ばれるモデルです。このモデルは、1967年から1978年の間に製造され、文字盤にある「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER 2000」の文字が赤く表記されているのが特徴です。
「赤シード」の名前の由来はその赤いロゴで、コレクターズアイテムとして非常に高い評価を受けています。なかでも、初期の個体は希少価値が高く市場での流通量も年々減少しているため、中古市場での取引価格が上昇傾向にあります。
2017年発売の「Ref.126600」で、赤シードが復活
2017年、ロレックスは「シードゥエラー」誕生50周年を記念して「Ref.126600」を発売しました。このモデルでは、初代モデルの「赤シード」を彷彿とさせる赤い「SEA-DWELLER」のロゴが復活し、時計愛好家たちの注目を集めました。「Ref.126600」は初代モデルの特徴を受け継ぎつつも最新の技術を取り入れており、防水性能やムーブメントの性能が向上しています。
ロレックスの赤シードには、シングルとダブルが存在
「赤シード」には、シングルレッドシードとダブルレッドシードの2種類が存在します。シングルレッドシードは「SEA-DWELLER」の文字だけが赤く表記されている個体を指し、ダブルレッドシードは「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER 2000」の2つの文字が赤く表記されています。
ダブルレッドシードは特に希少で、初代モデル「シードゥエラー Ref.1665」のなかでも初期の数年間しか製造されていなかったため、市場での価値が非常に高くなっています。
ロレックスの赤シードの特徴や魅力は?
「赤シード」はその希少性と高い性能で多くの時計愛好家を魅了してきました。ここでは、初代モデル「Ref.1665」と2017年に復活した「Ref.126600」の「赤シード」について詳しく紹介します。それぞれのモデルが持つ独自の魅力や、時代を超えて受け継がれてきた「赤シード」の伝統をチェックしてみましょう。
ロレックス シードゥエラー Ref.1665
「シードゥエラー Ref.1665」は1967年に初めて登場したモデルで、その防水性能と耐久性が特徴です。このモデルはフランスの潜水専門会社コメックスとの共同開発によって誕生し、深海潜水に耐えるための「ヘリウムガスエスケープバルブ」を初めて搭載しました。先述したように、「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER 2000」のロゴが赤く表記されていることから「赤シード」と呼ばれています。
このモデルの大きな魅力は、その歴史的価値と希少性にあります。特に初期の「赤シード」は限られた期間にしか製造されておらず、市場での流通量が非常に少ないため、コレクターズアイテムとして高い評価を受けています。
ロレックス シードゥエラー Ref.126600
「シードゥエラー Ref.126600」は、2017年に「シードゥエラー」誕生50周年を記念して発売されたモデルです。このモデルは初代モデルの「赤シード」のデザインを継承しており、赤い「SEA-DWELLER」のロゴが復活したことでロレックスファンのなかで大きな話題となりました。また、ケースサイズが43mmに拡大され、ロレックス初の「サイクロップレンズ」を採用することによって視認性も大幅に向上しています。ムーブメントには最新の「Cal.3235」が搭載され、約70時間のパワーリザーブを実現しました。
このモデルの魅力は最新技術と伝統的なデザインの融合にあり、赤いロゴが復活したことでクラシックなデザインを好む時計愛好家はもちろん、新たなファン層を獲得したとも言えるでしょう。
ロレックスのシードゥエラーの歴史と歴代モデルを紹介
「シードゥエラー」は防水性能と耐久性に優れ、多くのプロダイバーや時計愛好家に愛されています。ここでは、ロレックスの「シードゥエラー」の歴史と歴代モデルについて紹介します。
1967年、コメックス社の協力により初代シードゥエラー「Ref.1665」が誕生
1967年、ロレックスはフランスの潜水専門会社であるコメックス社と共同で、初代モデル「シードゥエラー Ref.1665」を発表しました。このモデルは610mの防水性能を備え、「ヘリウムガスエスケープバルブ」を初めて搭載したプロフェッショナル向けのダイバーズウォッチです。
「Ref.1665」は「サブマリーナ」の上位モデルとして位置づけられて、その耐久性と信頼性が多くのダイバーに支持されました。このモデルは1983年まで製造され、現在では非常に希少なコレクターズアイテムとなっています。
1978年、セカンドモデルの「Ref.16660」が登場し、防水性能が1220mまでアップ
1978年に登場したセカンドモデル「Ref.16660」では防水性能が大幅に向上し、1,220mの水深まで耐えられるようになりました。また、ケースの構造を改良して新しいムーブメント「Cal.3035」を搭載することで耐久性と精度がさらに向上。「Ref.16660」は1990年ごろまで製造され、その後も多くのダイバーや時計愛好家から愛され続けています。
1989年、サードモデルの「Ref.16600」で「Cal.3135」を搭載
1989年にはサードモデルの「Ref.16600」が発売されます。「Cal.3035」が進化した「Cal.3135」を搭載し、1,220mの防水性能を維持しながら精度が大きくアップデートされました。「Ref.16600」は1990年から2008年まで長期間にわたり製造され、「シードゥエラー」の中でも非常に人気が高いモデルです。
2008年、第4世代の「Ref.116600」で防水性能は3900mに
2008年に発表された第4世代モデル「Ref.116600」では防水性能が3,900mまで向上しました。「リングロックシステム」と呼ばれる新しいケース構造を採用しているため、極限の環境下でも正確に時間を刻むことができます。「Ref.116600」は2017年ごろまで製造され、プロダイバーや探検家に広く愛用されました。
2017年、第5世代の「Ref.126600」で赤シードが復活
「シードゥエラー」の誕生50周年を記念して、2017年に第5世代モデル「Ref.126600」が発表されました。このモデルでは初代モデルの「赤シード」のデザインが復活し、文字盤に赤い「SEA-DWELLER」のロゴが再び印字されるようになりました。
ケースサイズは43mmに拡大され、最新のムーブメントである「Cal.3235」を搭載。「Ref.126600」は現代の技術とクラシックなデザインが融合したモデルとして、多くの時計愛好家から評価されている一本です。
2019年、シードゥエラー初のコンビモデルである「Ref.126603」が発売
2019年に登場したのが、シリーズ初のコンビモデル「Ref.126603」です。ステンレススチールとイエローゴールドの組み合わせによってエレガントな印象に仕上がっています。防水性能は1,220mでダイバーズウォッチとしての機能を維持しつつ、ラグジュアリーな要素も併せ持ったモデルです。
ロレックスの赤シードをALLUで探す
ロレックスの「赤シード」について紹介してきましたが、実際に手に取って確かめたくなった方もいらっしゃるかもしれません。中古ブランドショップのALLU(アリュー)ではロレックスの人気モデルを豊富に取り扱っており、希少な個体が入荷されることもあります。
「Ref.1665」の「赤シード」は特に希少性が高いため入荷される可能性は低いですが、「Ref.126600」であれば比較的見つけやすいかもしれません。オンラインショップで気になったモデルを実店舗に取り寄せて品質を確かめることもできるため、ロレックスをお探しの場合はぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。
ロレックスの赤シードは一度廃盤になったものの、2017年に復活
ロレックスの「赤シード」は、ロレックスの数あるモデルのなかでも特に希少価値の高い個体です。「Ref.1665」の初代「赤シード」は1978年ごろに生産終了となったものの、2017年に発表された「Ref.126600」で「赤シード」が復活します。
「Ref.126600」として生まれ変わった新しい「赤シード」は、初代モデルの魅力を受け継ぎながら、最新の技術を取り入れた現代的な姿で登場しました。多くのファンの思いに応えて復活を果たした「赤シード」は、新たなファンを取り込みながらさらにその希少価値を高めていくと言っても良いでしょう。