2024.08.20

ロレックスのミラーダイヤルとは?見分け方や種類、採用モデルを紹介

ロレックスのミラーダイヤル

高級腕時計ブランドの代表的な存在であり、数多くのモデルを生み出し続けているロレックス。製造期間が短く流通量が少ないレアな個体があることも大きな魅力で、ミラーダイヤルと呼ばれる個体も貴重なアンティークロレックスのひとつです。本記事では、ミラーダイヤルの特徴や種類、ミラーダイヤルが採用されているモデルについて紹介します。

ロレックスのミラーダイヤルとは?

ミラーダイヤルとは、1967年ごろまで製造されていたモデルに見られる鏡のような輝きを持つ文字盤のことです。ほかのダイヤルにはない独特のツヤと光沢が感じられ、本物の鏡のようにキラキラとしているわけではありません。また、文字盤に記載されているロゴや文字などがゴールドでペイントされており、高級感のあるエレガントな仕上がりとなっています。アンティークロレックスのなかでもミラーダイヤルは希少価値が特に高いとされており、高額で取引されることも多くなっています。

ロレックスのミラーダイヤルの見分け方は?

ミラーダイヤルという個体があることは知っていても、実際普通のダイヤルとどう違うのかがわからないという方もいるでしょう。ミラーダイヤルを見分けるための大きなポイントとして文字盤の艶が挙げられます。先述したようにミラーダイヤルには独自の光沢があるため、光にかざしてみると普通のダイヤルとの違いがわかるかもしれません。

また、インデックスのデザインもミラーダイヤルを判別するための重要なポイントです。通常のモデルは文字盤の数字やロゴがホワイトでペイントされているのに対して、ミラーダイヤルはゴールドでペイントされています。さらに、ミラーダイヤルは1960年〜1966年ごろに製造されたものでそれ以降のものはマットダイヤルとされているので、製造された年代でも見分けることができるでしょう。

ロレックスのミラーダイヤルは大きく分けて2種類

ロレックスのミラーダイヤルはサークルラインの有無で2種類に分けられます。種類によって希少価値やデザイン性も異なるので、それぞれの特徴を詳しくチェックしてみましょう。

サークルラインのあるミラーダイヤル

サークルラインのあるミラーダイヤルは、ダイヤルの外周部分に沿うように円を描くように「ミニッツサークル」と呼ばれるラインが入っているのが特徴で、「チャプターリング」「サークルミラー」「MMダイヤル」などと呼ばれることもあります。1963年ごろまでしか作られておらず、状態の良い個体は非常に希少価値が高くなっています。

サークルラインのないミラーダイヤル

サークルラインがない一般的なミラーダイヤルは、1960年以降に作られたモデルによく見られます。サークルラインがあるものと比べると希少価値は高くないものの、シンプルでエレガントなデザインが魅力です。

ロレックスのミラーダイヤルは経年劣化によりひび割れする可能性も

ミラーダイヤルは見た目の美しさや希少性の高さが大きなポイントですが、素材の性質上、経年劣化によるひび割れが起こりやすくなっています。ただし、ひび割れは本物のミラーダイヤルである証拠ともいわれており、ひび割れがあったとしてもネガティブに評価されることはないようです。

また、ミラーダイヤルは使用されている塗料の違いによってひび割れのしやすさに違いがあるとされています。1950年代半ばから1950年代後半にかけて使用されたのが塗りの薄いラッカー系、1950年代後半から1960年代半ばに使用されたのがニス系の塗料です。塗りの薄さからひび割れを起こしやすいとされているラッカー系に対して、ニス系は塗りの厚さからひび割れは起こりにくくなっています。

ミラーダイヤルが劣化して変色した「トロピカルダイヤル」もある

トロピカルダイヤルとは、文字盤の色が経年変化によって変色していった個体のことを指します。ブラック文字盤がオレンジ系に変色した個体やブルー文字盤がグレーに変色した個体もトロピカルダイヤルに該当しますが、最も価値があるのはミラーダイヤルがブラウンチェンジした個体だといわれています。

全ての個体に見られるわけではないため、その分希少性があり高値で取引されることも少なくありません。変色の仕方もそれぞれ異なっており、片側だけが変色したものよりも全体が綺麗に変色しているものの方が価値が高くなっています。

ロレックスでミラーダイヤルが採用されているモデルを紹介

ロレックスでミラーダイヤルが採用されているモデルは、製造年数が限られていることもありそこまで多くはありません。ここでは、ロレックスでミラーダイヤルが採用されているモデルを5つ紹介します。

ロレックス デイトジャスト Ref.1601

1945年に誕生した「デイトジャスト」はロレックスが誇るロングセラーモデルのひとつで、午前0時に瞬時に日付が切り替わる「デイトジャスト機構」が初めて搭載されたことでも知られています。「Ref.1601」は1960年代から1980年代にかけて生産され、ヴィンテージロレックスのなかでは比較的流通量の多いモデルです。

ロレックス オイスターデイト Ref.6694

1950年代に登場した「オイスターデイト」は、クラシックでシンプルなデザインと性能の高さが魅力的なモデルです。構造がシンプルで壊れにくい手巻きムーブメントも魅力のひとつで、ロレックスの数ある手巻きモデルのなかでも高い評価を得ています。「Ref.6694」は現行モデルと比べてやや小ぶりで、ふっくらとした形状が特徴です。

ロレックス オイスターパーペチュアル デイト Ref.1500

ロレックスの3大発明のうちの「オイスターケース」と「パーペチュアル」を搭載した「オイスターパーペチュアル」。「オイスターパーペチュアル」は防水・防塵ケースの自動巻き時計を指しており、これをベースに様々なロレックスが生み出されてきました。「オイスターパーペチュアル デイト Ref.1500」はケース径34mmのコンパクトなサイズ感で、性別や年代問わず幅広いシーンで着用できるようになっています。

ロレックス エクスプローラーⅠ Ref.1016

世界中の探検家のために開発された「エクスプローラーⅠ」は、シンプルで一貫性のあるデザインと汎用性の高さが大きな魅力。1959年から1989年にかけて長期間製造された「Ref.1016」は製造時期によってデザインに細かな違いがあり、「初期型・前期型・後期型」の3種類に分かれています。ミラーダイヤルは「Ref.1016」の初期型で採用されており、ミニッツサークルがあるものからミニッツサークルがないものに変化していきます。

ロレックス GMTマスター Ref.1675

「GMTマスター」は異なる2ヶ所のエリアの時刻を同時に示すことができるモデルで、航空会社のパイロットに向けて開発されました。現在はグローバルに活躍する方々を中心に支持されており、ツートーンのベゼルも「GMTマスター」を象徴するデザインとなっています。第2世代として製造された「Ref.1675」のなかでも、初期に生産された個体にのみミラーダイヤルが存在します。

ロレックスでミラーダイヤル以外に希少な文字盤は?

ロレックスでミラーダイヤル以外に希少な文字盤

ロレックスの文字盤には様々な種類があり、意図的に作り出したものではなく経年劣化により偶然生まれたレアな文字盤もあります。ここでは、ロレックスのミラーダイヤル以外の希少な文字盤についてご紹介します。

バイオレットダイヤル:初期の「青サブ」にのみ見られるパープルのような色味の文字盤

1990年代前半までに製造された初期生産分の青いサブマリーナに見られるのがバイオレットダイヤルです。青がパープルに近い色味のバイオレットに見えるのが特徴で、経年劣化によって変色したものだと考えられています。光の加減によりバイオレットの色味が変わって見えることもあり、現行モデルにはない独特の色味がポイントです。

ブラックアウトダイヤル:インデックスの白ラインがないモデル

「エクスプローラーⅠ」のレアダイヤルとされているのがブラックアウトダイヤルです。通常の個体では文字盤の3・6・9の数字が白く着色されていますが、ブラックアウトダイヤルには白の着色がありません。さらに、メタルの数字が剥き出しになっているタイプと黒く着色されているタイプの2種類があります。

アイボリーダイヤル:白い文字盤だったものが紫外線などによって経年変化した希少個体

「エクスプローラーⅡ」や「コスモグラフデイトナ」の一部個体に見られるのがアイボリーダイヤルで、白い文字盤が紫外線などの影響で変色したと考えられています。もとからアイボリー文字盤として発売されていたのか、白が変色してアイボリーになったのかがわからない個体もありますが、いずれにせよ入手困難な個体であることには変わりないでしょう。

ロレックスのミラーダイヤルは1967年ごろまでの個体に存在し、希少価値の高いモデルも多い

1967年ごろまでの個体に見られるミラーダイヤルは製造時期やモデルが限られており、流通量が非常に少ないため希少価値が高いとされています。ミラーダイヤルにはさまざまな種類があるものの、いずれも入手するのが難しく、中古市場を細かくチェックしたとしても簡単に出会えるものではないでしょう。

中古ブランドショップのALLU(アリュー)では、ロレックスの現行モデルから生産終了となったモデルまで幅広く取り扱っており、ミラーダイヤルのような希少個体が入荷する可能性もゼロではありません。オンラインショップで気になった商品を店舗に取り寄せて実物を確認することもできるため、希少価値のあるアンティークロレックスをお探しの場合はぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。

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