ロレックスの日付変更禁止時間とは?操作してしまった際の対処法と禁止時間がないモデルを紹介
ロレックスの腕時計には、日付変更禁止時間があるのをご存知でしょうか?この時間帯に日付を変更すると故障に繋がってしまう恐れがあり、ロレックスを所有するうえで気になる方も多いかもしれません。本記事では、ロレックスの日付変更禁止時間について詳しく解説し、誤って操作してしまった際の対処法や禁止時間がないモデルも紹介します。
ロレックスの日付変更禁止時間は20時~翌4時まで
ロレックスの日付変更禁止時間とは日付変更を行うことが推奨されていない特定の時間帯のことです。一般的にロレックスを含む多くの機械式時計において、日付変更禁止時間は「20時から翌4時」の間に設定されています。この時間帯に操作を行うと、カレンダー送り爪と呼ばれる部品がカレンダーディスクに噛み合って破損してしまう可能性があります。
日付変更禁止時間に操作できなくなる理由
ロレックスのカレンダーディスクは24時間で1周し、このカレンダーディスクを動かすためのカレンダー送り爪が20時頃から4時頃まで歯車に入り込む仕組みになっています。そのため、日付変更禁止時間帯に歯車を操作しようと思っても簡単に操作することができなくなります。無理やり日付を変更しようとすると送り爪がカレンダーディスクに当たり、送り爪が折れてしまうかもしれません。
日付変更禁止時間に操作してしまったら
日付変更禁止時間に歯車を操作してしまった場合は、まず時計の動作状況を確認するようにしましょう。正常に動作していれば問題ありませんが、以下のような症状が見られる場合は故障の可能性があります。
これらの症状が見られた場合は、速やかにロレックスの正規品販売店やサービスセンターに相談し、必要に応じてオーバーホールなどのメンテナンスを依頼してください。誤った操作による故障は保証対象外となるため、有償修理となってしまう場合がほとんどです。
ロレックスの日付がずれてしまう主な原因は?
デイト機能付きのロレックスを使用していると日付がずれてしまうことが多々あります。ここでは、ロレックスの日付がずれてしまう主な原因について詳しく解説します。
デイト機能が故障し、正常に動作していない
ロレックスの日付がずれる原因のひとつとして、デイト機能の故障が挙げられます。デイト機能が正常に動作しない場合、日付が正確に変更されず結果として表示がずれてしまいます。この故障は内部の歯車やパーツが破損している場合に起こりやすく、日付変更禁止時間に操作を行った場合にもこのような故障が発生しがちです。
デイト機能が故障しているかを確認する方法
デイト機能が故障しているかどうかを確認する場合、以下のポイントをチェックしてみると良いでしょう。
上記のいずれかに異常が見られた場合にはデイト機能が故障している可能性が高いため、できるだけ早めにメンテナンスや修理を依頼するのがベストです。
経年劣化により油が切れ、部品が磨耗している
日付がずれてしまう原因として、経年劣化による油切れと部品の磨耗も考えられます。機械式時計には部品の摩耗を防ぐために油が使用されるのが一般的ですが、長期間使用していると油が切れて部品同士の摩擦が増えてしまいます。その結果、歯車やプレートが正常に動作しなくなり、日付のずれを引き起こすことがあります。
経年劣化による不備や故障を防ぐためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。2~3年に一回のオーバーホールで時計内部の油を補充し、部品の磨耗を防ぐようにしましょう。
ロレックスで日付を合わせる方法は?
ロレックスの腕時計で日付を合わせるにはリューズと呼ばれるパーツを使用します。リューズを使って日付を合わせる方法を以下で紹介します。
1.リューズをねじ込みから解除する
リューズを反時計回りに回してロックを解除します。
2.リューズを1段階引き出す
リューズには2段階の引き出し位置があり、1段階目は日付変更用、2段階目は時間変更用となっています。日付を変更する場合は1段階目までを引き出します。
3.日付を設定する
リューズを時計回りに回して日付を設定します。操作している当日の日付ではなく、前日の日付で設定しておくのがポイントです。
4.時間を設定する
リューズを2段階目まで引き出して時間を設定します。日付設定の際に前日の日付にしているので、まず日付が変わるまでリューズを回してください。日付の変わったタイミングが午前となるため、午前か午後かを意識しながら時間を設定しましょう。
5.リューズを元の位置に戻す
日付と時間の設定が完了したら、リューズをねじ込んでロックします。リューズのねじ込みを忘れてしまうと防水性が劣ってしまうので、日付の設定が完了したら忘れずにロックするようにしましょう。
ロレックスで日付変更禁止時間がないモデルは?
ロレックスの多くのモデルには日付変更禁止時間がありますが、技術の進歩によりこの制限がないモデルも登場しています。ここでは、日付変更禁止時間のないモデルについて詳しく紹介します。
「Cal.3235」や「Cal.2236」が搭載されたモデル
「Cal.3235」や「Cal.2236」などの新型ムーブメントを搭載したモデルは日付変更禁止時間がないため、時間を気にすることなくいつでも日付を調整できます。
「Cal.3235」を搭載したモデルには、「デイトジャスト 36 Ref.126234」「デイトジャスト 41 Ref.126333」「ヨットマスター 40 Ref.126622」「ヨットマスター 42 Ref.226659」「サブマリーナ Ref.126610LN」「シードゥエラー Ref.126600」「シードゥエラー ディープシー Ref.126660」などがあります。また、「ヨットマスター 37 Ref.268622」「レディデイトジャスト Ref.279160」などのモデルに「Cal.2236」が搭載されています。
短針だけが独立して動くモデル
短針が独立して動くモデルも日付変更禁止時間がありません。主な短針独立型のモデルとしては「GMTマスターⅡ Ref.126710BLRO」「エクスプローラーⅡ Ref.216570」などがあります。
年次カレンダー機能のあるモデル
年次カレンダー機能とは30日と31日の月を自動で区別してくれる機能で、2月から3月に切り替わるタイミング以外は手動で調整する必要がありません。「スカイドゥエラー Ref.326934」のように年次カレンダー機能のあるモデルも日付変更禁止時間がなく、時間の設定が面倒な方にとって非常に便利なモデルとなっています。
日付変更禁止時間がないロレックスをALLUで探す
中古ブランドショップのALLU(アリュー)では、実店舗とオンラインショップの両方でロレックスを豊富に取り揃えています。「Cal.3235」「Cal.2236」を搭載したモデルや短針が単独で動くモデル、年次カレンダー機能付きのモデルなど、日付変更禁止時間のないモデルが入荷することもあります。
オンラインショップで気になった商品を実店舗に取り寄せて実物を確認することもできるため、先ほど紹介した日付変更禁止時間のないモデルをお探しの場合は、ぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。
ロレックスを日付変更禁止時間に操作してしまった場合、オーバーホールが必要になる可能性も
ロレックスの多くのモデルで「20時から翌朝4時まで」が日付変更禁止時間となっており、この時間帯に日付を変更してしまうと時計の内部パーツが損傷する可能性があります。日付変更禁止時間に誤って操作してしまった場合は、まず時計の様子を慎重に観察し、異常が見られたら正規販売店やサービスセンターに相談するようにしましょう。最悪の場合、オーバーホールが必要になるケースもあるため、日付変更時の注意点を理解して適切に扱うことが重要です。