ロレックスのロゴマーク(王冠マーク)の意味とは?ガラスの透かしマークにも注目
ロレックスにはブランドを象徴する王冠のロゴマークがあり、王冠マークは腕時計のガラス面にも透かしで刻印されています。本記事では、ロレックスの名前の由来やロゴマークに込められた意味などを紹介します。ロゴマークから偽物を判別する方法についても解説するので、本物と見分ける際の参考にしてみてください。
ロレックスという名前の由来は?
ROLEX(ロレックス)という名前は創業者のウイルスドルフによる造語ですが、その名前の由来は公式に発表されていないため、由来に関してさまざまな説や憶測が飛び交っています。英語のロールとエクセレントを掛け合わせたものであるという説や、フランス語で卓越した時計製造技術を意味する「horlogerie exquise」が由来しているという説もあります。また、英語以外のフランス語やイタリア語など、世界中のどこの言語でも発音しやすく覚えやすい名前にしたいという意図があったとも言われています。
ロレックスのロゴマークの由来や意味は?
ロレックスを象徴する王冠のロゴマークには正式名称があります。ここでは、その名前の由来や王冠型のデザインの意味について紹介します。
ロゴマークの正式名称は「オイスターマーク」
ロレックスのロゴマークには「オイスターマーク」という正式名称があります。オイスターは英語で牡蠣を意味し、1926年にロレックスが発表した世界初の防水腕時計「ロレックス オイスター」の名前にちなんで「オイスターマーク」と名付けられました。耐久性と防水性に優れ、水中でも問題なく時間を刻めるという意味が込められています。
王冠型のデザインは「時計の王様」と「時計職人の指」を表現しているという説がある
デザインの由来も正式には発表されていませんが、2つの説が有力とされています。まずは「時計の王様」を表しているという説で、最高の商品を作って時計業界でトップを目指す決意が込められているとされています。また、ロゴマークに描かれている5つの装飾が「時計職人の指」を表現しているという説もあり、時計作りに携わる職人への敬意を示したものと考えられています。
ロレックスのロゴマークに種類はある?
ロレックスのリューズにあるロゴマークには、王冠だけでなく「ー」や「・」などの装飾が加えられているものもあります。主なパターンとしては「ー」「・」「・・」「・・・」などが施されたものと刻印のないものがあり、素材がステンレスかプラチナなのか、リューズがツインロック式かトリプルロック式なのかを判別する際に役立ちます。装飾がないものはアンティークロレックスに多く見られ、上記以外に「+」や「ROLEX OYSTER」の刻印が施されているものもあります。
ロレックスのガラスには王冠の透かしマークが入っている
ロレックスのガラス面の6時位置には王冠の透かしマークが入っていますが、小さく薄く刻印されているため、肉眼では簡単に見つけられないかもしれません。繊細な刻印をガラスに施すには高い技術が必要であることから、偽物と本物を区別する役割があると考えられています。ここでは、透かしマークの歴史や導入された理由、透かしマークの確認方法について詳しく解説します。
透かしマークの歴史
透かしマークが入っているのは1999年以降のモデルからであり、創業当初のモデルには透かしマークがありません。透かしマークが最初に採用されたのは「ヨットマスター」のロレジウムモデルとされており、時の経過とともに採用モデルが増え、2003年にはほとんどのモデルに透かしマークが彫られるようになりました。
透かしマークが導入された理由
ロレックスが透かしマークを導入したのは、本物と偽物を差別化するためと言われています。ロレックスのガラスには強度の高いサファイアクリスタルが使用されており、ロレックス独自の優れた加工技術がなければ繊細な透かしマークは刻印できません。偽物には透かしマークのないものが多く、仮に入っていたとしても完成度の低いものがほとんどであるため、本物と比較してみれば偽物を判別できるかもしれません。
本物でも透かしマークがないものもある
透かしマークをまだ採用していなかった1999年以前のモデルや、マークを彫るのが難しいガラスを使用したモデルなどは、本物でも透かしマークが入っていません。また、透かしマークがあっても文字盤の色によっては見えにくいモデルもあるため、透かしマークが確認できなくてもすぐに偽物と判断しないようにしましょう。
透かしマークを確認する方法
透かしマークを肉眼で確認するのは難しく、文字盤が明るい色のものは特に見えにくいため、鑑定用のルーペを使用するのがおすすめです。ただし、透かしマークはあえて見えにくいように刻印されているので、ルーペを使ったとしても見つけられないことがあります。その際は、ライトで手元を照らしながらガラス面の角度を変えて、光の反射を利用して探すと見つけやすくなるでしょう。なお、簡単に見つけられるほど刻印がはっきりしている場合は、偽物の可能性もあるため注意が必要です。
ロレックスのロゴマークから偽物を判別できる?
透かしマークで偽物を判別する方法について紹介してきましたが、ロゴマークをチェックすることでも偽物を判別できます。ここでは、「ROLEX」の文字や王冠の描かれ方のチェックポイントについて紹介します。
「ROLEX」の文字や王冠に違和感がないか
「ROLEX」の文字での判別ポイントはフォントの形と文字の間隔です。偽物にはフォントの形が異なっているものや文字の配置が均等でないものがあるので、注意深く見比べるようにしましょう。また、本物の王冠マークは先端に向かって細くなるようにバランスよく描かれていますが、偽物は太さが変わらなかったり不自然だったりする場合があります。
文字盤にしっかりと塗られており、立体感があるか
本物のロゴマークは文字盤にしっかりと塗料で記載されているため、横から見ると立体感があります。偽物は塗料を使用せずに文字盤に直接プリントされていたり、塗料を使っていてもムラがあったりします。塗料のにじみやはみ出し、ロゴマークの崩れがある場合には偽物と疑ったほうが良いかもしれません。
ロレックスのロゴマークには深い意味があり、偽物を判別する際にも役立つ
ロレックスのロゴマークの正式名称は「オイスターマーク」であり、時計の王様を目指す決意と時計職人への敬意が込められているとされています。ロゴマークはロレックス独自の高度な技術で精巧に作成されており、簡単に模倣できるものではありません。ロゴマークや透かしマークの違和感に気づくことができれば、偽物を判別しやすくなるかもしれません。
中古ブランドショップのALLU(アリュー)では、経験豊富な鑑定士によって見極められた本物の中古ロレックスを多数取り扱っています。オンラインショップに掲載されている商品を店舗に取り寄せて実物を確認することもできるため、ロレックスの購入を検討している場合にはぜひ利用してみてください。