2024.10.17

ロレックスのパワーリザーブは短い?ムーブメントとの関係性についても解説

ロレックスのパワーリザーブ

ロレックスのような機械式腕時計は、巻き上げたゼンマイが元に戻ろうとする力を使って内部機構を動かす仕組みとなっています。ゼンマイを巻き上げてから止まるまでの駆動時間はパワーリザーブと呼ばれており、腕時計のスペックのひとつとして重視されています。本記事では、ロレックスのパワーリザーブやムーブメントとの関係性について紹介します。

腕時計のパワーリザーブとは?

腕時計におけるパワーリザーブとは、腕時計のゼンマイを完全に巻き上げてから止まるまでにどれくらい駆動し続けるかを表す言葉です。例えば、パワーリザーブが48時間の腕時計は、最大48時間にわたって駆動するということになります。

機械式時計は、手動でリューズからゼンマイを巻き上げる「手巻き式時計」と腕の動きによって自動でゼンマイを巻き上げる「自動巻き式時計」に大きく分けられます。以下では、それぞれの種類におけるパワーリザーブの意味について紹介します。

手巻き式時計におけるパワーリザーブ

手巻き式時計はリューズを巻くことでゼンマイを巻き上げる仕組みのため、手巻き式時計のパワーリザーブは「手動でリューズを完全に巻き上げてから追加で巻くことなく駆動し続ける時間」のことを意味します。つまり、パワーリザーブが長ければ長いほど手動でリューズを巻く頻度は少なくなります。

自動巻き式時計におけるパワーリザーブ

自動巻き式時計は着用時の腕の動きによって自動でゼンマイが巻き上がる仕組みとなっており、腕時計を着用せずにしばらく放置していると時計が止まります。自動巻き式時計のパワーリザーブは「ゼンマイを完全に巻き上げた状態から、腕時計を着用しない状態で駆動し続ける時間」のことを指します。

ロレックスのパワーリザーブはどれくらい?

ロレックスのパワーリザーブはどれくらい

2015年に70時間のパワーリザーブを実現した最新のムーブメントが開発されるまで、ロレックスのパワーリザーブは約36時間~約48時間程度でした。そのため、平日しか着用しなかった場合、週末の2日間(48時間)でパワーリザーブが完全に切れてしまい、週明けには止まってしまっていたというケースも珍しくありませんでした。

70時間のパワーリザーブを誇るムーブメントは「エクスプローラー」や「ヨットマスター」「デイトジャスト」などのモデルで積極的に採用され、駆動時間が70時間に延長されたことで週末に腕時計を着用しなかった場合でも週明けに止まる可能性が低くなり、実用性が高まったと評価されています。

ロレックスのパワーリザーブとムーブメントの関係性

ロレックスのパワーリザーブとムーブメントの関係性

ロレックスのパワーリザーブの長さは搭載されているムーブメントによって決まります。ここでは、ロレックスの歴代ムーブメントの特徴やパワーリザーブとの関係性について紹介します。

Cal.1500系:1960年代~1980年代まで搭載された傑作ムーブメント

「Cal.1500系」のムーブメントは耐久性の高さから傑作ムーブメントと言われており、1960年代から1980年代の長期にわたって様々なモデルに搭載されてきました。当時としては非常に画期的で高性能であったため、適切にメンテナンスを行っていた個体であれば現在でも問題なく使用できる可能性が高いでしょう。

  • Cal.1530:約36時間
  • Cal.1555:約48時間
  • Cal.1580:約48時間
  • Cal.1520:約48時間
  • Cal.1560:約44時間
  • Cal.1556:約48時間
  • Cal.1570:約48時間
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    Cal.3100系:Cal.1500系の後継ムーブメントで、2023年まで搭載

    「Cal.3100系」のムーブメントは「Cal.1500系」の後継機にあたるムーブメントです。「Cal.1500系」よりもさらに完成度が高められており、1980年代から2023年に至るまで数多くのモデルで搭載されてきました。精度と耐久性に優れた「Cal.3135」や耐衝撃性・耐磁性を高めた「Cal.3132」、耐震装置をさらに強化した「Cal.3187」、日付・曜日の早送りに対応した「Cal.3155」などが代表的で、いずれもパワーリザーブの長さは約48時間です。

    Cal.3200系:70時間のパワーリザーブを誇る新世代ムーブメント

    「Cal.3200系」のムーブメントは2015年に登場したロレックスの新世代ムーブメントです。既存のムーブメントと比較してパワーリザーブが大幅に改善され、約70時間の駆動を実現したことで注目を集めました。「Cal.3200系」を搭載したモデルは高い人気を誇り、中古市場でも高値がつきやすい傾向にあります。

    ロレックスのパワーリザーブは48~70時間程度で、使用状況や状態によって短くなる場合もある

    ロレックスのパワーリザーブの長さは搭載されているムーブメントによって異なっており、「Cal.3100系」は約48時間、新世代ムーブメントの「Cal.3200系」は約70時間です。「Cal.3200系」のような近年のムーブメントは約3日間という長期の駆動が可能で、実用性が大幅にアップしています。より精度の高いロレックスをお探しの場合は、搭載ムーブメントやパワーリザーブに着目しながら選んでみると良いでしょう。

    中古ブランドショップのALLU(アリュー)では、現行モデルだけでなく生産終了となったモデルも数多く取り扱っています。約70時間のパワーリザーブを誇る「Cal.3200系」を搭載したモデルはもちろん、傑作ムーブメントと称される「Cal.1500系」を搭載したモデルにも出会えるかもしれません。オンラインショップで気になった商品を実店舗に取り寄せてコンディションを確かめてから購入することもできるため、ロレックスをお探しの場合はぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。

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